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今や盗賊達も、息をのみ、俺達の会話を聞いている。
「なぁ…アンタ名前は?」
俺は聞く必要も無いが、これから激戦を繰り広げるのだ。
名前くらいは聞いておきたかった。
「…名乗る必要はないな…君はもうすぐこの世から消えるのだから…」
とその男はいい、切っ先を下げ、俺に突進をしてきた。
俺はヤツの斬撃と、自分の斬撃を合わせ、つばぜり合いになる。
「ほぅ…なかなか出来るようだな…」
それは、俺が魔法使って剣に対する知識等を得ているからである。
何度か、防いでいる内に向こうの強さが伝わってくる。
魔法使っていても捌き切れず、左腕を浅く斬られた。
本来は、一撃で魔法使って倒したいが、魔法使う隙がない。
ちっ、と俺は舌打ちをした。
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