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「相原さん、一緒に話そうよ~」
友達である舞、亜由美、愛がやって来てくれた。
どうやら助け船を出してくれるみたい。
三人に感謝して、教室から抜け出し一目散で走った。
しばらく走ってると、登校して来た深雪と会った。
私は見慣れた友達に、思わず抱き付く。
「亜紀、どうしたの?」
戸惑いながらも聞いてくる深雪に、私は抱き付きながら話す。
「深雪の言う通り、相原さん……変だよ…気持ち悪いっ!!」
「……何があったの?」
「まだ二日目なのに…呼び捨てされた挙句、べったりとされた…」
「…うわ…それで?」
「舞達が助けてくれたから…だけど、もう嫌だよ」
涙声になる私の背中を撫ぜながら、深雪は言った。
「…取りあえず、クラスの子達に言おう…皆、助けてくれるから、ね?」
「………うん」
深雪の提案に、私は不安を覚えたけど…今はそれに縋るしかなかった。
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