学校生活

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「亜紀~なかなか戻らないから、心配しちゃった」 教室に戻ると、相原さんが私の所に来た。 私が下を向いてるのに気にせず続ける。 「あ、休み時間に学校内案内して~私、分からないから」 「え…私──「相原さん…亜紀、忙しいから、違う人に頼んでくれる」……」 私の代わりに深雪が言ってくれた。 それから急いで席に付いた。 「…後少しの辛抱だから、頑張って」 「うん…」 深雪の言葉に、小さく頷いた。 ……話が全員に渡るのは早いモノで…皆、私の心配をしてくれた、と同時に、相原さんを悪く見始めた。 「あ、亜紀~」 私に駆け寄ろうとする相原さんに、クラスの子が足掛けをした。 倒れる相原さんに誰も助けない…むしろ、クスクスと笑ってる。 「あら、変な所でコケるのね?神様の悪戯かしら?」 一斉に笑い出すクラス。 私は気分が悪くなって教室を出た。
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