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それを知ったのは、先生達の話だった。
「皆も知ってると思うが……2-Bの相沢達が昨晩から帰って無いらしい」
一斉にざわめきが始まった。
その中でも、私は言葉を失っていた。
「取りあえず、知ってる者は職員室に来る様に」
それだけ言うと、先生は出て行ってしまった。
呆然とする私に、声が聞こえた。
「亜紀」
聞き慣れた嫌いな声。
身体が震え出して来た。
「ねぇ、亜紀」
恐怖で頭が真っ白になる。
助けを求めたくても、声が出ない。
「亜紀」
姿が見える…その時、叫び声が響いた。
「いい加減にしなさいよ!!このストーカー女!!」
その声に振り向くと、舞が相原さんに掴み掛かってた。
舞の性格上…言葉より手が出るのが早い…。
それを知ってる私は止めようとした。
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