永遠の友達

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「皆、席に着け~転校生を紹介するぞ!!」 先生の言葉…と言うか、一緒に入って来た子に注目とざわめきが始まる。 長い黒髪に黒い目、ととのった顔と身体。 日本人形の様な子だった。 「…あ、相原永久と申します…よろしくお願いします」 その子…相原永久は恥ずかしそうに下を向いて言った。 皆が戸惑いながら拍手をすると…先生が言った。 「相原の席は、一番後ろ…藤堂、後ろだからいろいろ教えてやってくれ」 「あ……はい」 突然、話を振られて私は小さく頷く。 相原永久は私の前に来ると、小さく笑って、 「よろしくお願いしますね」 「あ、こちらこそよろしく」 それだけ言うと、私の後ろに座った。 ───この時はまだ知らなかった。 まさか、これが惨劇の始まりだと言う事に………。
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