ユミエのクリスマス
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背中で旦那が立ち上がる気配がした。寝室へ行くのだろう。 旦那は何も声を掛けてこないまま、パタパタという音は二階に消えていった。 今日、人気のビストロで食べたローストビーフを真似て作ったご馳走は、今年もまた明日の昼にでも自分で食べるハメになるのか…とユミエは涙を流した。 冷蔵庫の一番奥にはひっそりとワインがたたずんでいて開けられる時を待っていた。
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