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朝食をすませ、優羽がいた食堂を後にした葵は、また使用人を避けながら廊下を歩いていた。
暑さが弱くなって、新学期も近くなってきたこの頃。そろそろ自分も使用人のようになりそうだと思いながら、正面からまた走ってくる恭香を見つけた。
「(捕まえて話を聞くか…。)」
擦れ違おうとした恭香の腕を、葵は掴んだ。
「わ、わわわわわわ!!!!???」
「え?」
目の前にきた拳に、葵は反応できなかった。
バコッッッ!!!!
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