13人が本棚に入れています
本棚に追加
食堂で朝食、って言ったか…?
葵は数歩歩いて食堂の左側の扉を開いた。音を立てずに入ると、忙しい雑音が消え静寂が辺りを包んむ。
人の気配がしてふと顔を上げると、長机の一番奥に見知った顔があった。
「あ、」
「おはよう、葵君。」
彼、十六夜家当主である十六夜優羽はいつもは高く結う青い髪を、低めで軽く結っていた。
微笑で葵を見つめ、斜め前の席を指差す。そこにはパンや美味しそうな目玉焼きなどが並んでいた。
どうやらそこで食べるらしい。葵は何も言わずに移動した。
最初のコメントを投稿しよう!