記憶喪失

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12月24日  PM9:02                  街を彩るイルミネーション‥ メインストリートの木々に装飾された華やかな飾り‥ 店先にはそれ以上の色とりどりのライトと飾りが施されている 家路に急ぐ者 おしゃれをして食事に行く者 買い物をする者 駅前のロータリーは今年1番のにぎわいを見せていた     タクシー待ちで列ぶ人々は寒さに震えながら順番待ちをしていた 「たぶん‥しばらく待つのだろうな‥家で楽しいクリスマスか」 ‥神経質そうな長身の女はそうつぶやくと着信音に気がついてロングコートのポケットから携帯を取り出した 「はい‥ロコです‥みんな待機しています‥‥またですか!‥わかりました‥向かいます‥でわ!」 少し顔を曇らせながらワゴン車のドアを開ける 「仕事だ‥今夜は多いな‥何件目だ?」 窓からネオンに見とれていた部下が面倒臭そうに返事をした 「六件‥いや!七件目だ!クリスマスだからですかね?」 「そうだな‥華やかさと比例して自殺も多いらしいからな‥ここからすぐ近くのビルらしい‥現場へ急行するが、バトとスエッガーはこの場で待機!私とジョニーで行く」
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