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『キミの兄貴は入学してからすぐハンドボール部に入ったのにな』
(また兄貴の話かぁ)
そう思った。
実は俺には二人の兄貴と弟が1人いる。長男から芹口大紀。今年から高1になったばかり、部活は柔道部で高校でも柔道部らしい、実力は何処にでもいる普通の柔道少年というところだ。次に次男の芹口直助、中3で今話に出てきたのはコイツ。顔がなかなか良く学校中の人気者、部活はハンドボール部で部長をしている。次に俺、三男の芹口拓也、至って普通の中学生。次に四男の芹口陽介、とにかく生意気なゲーム好きの小4
『キミの兄貴も身長が高いからバスケ部に入ってほしかったんだよな』
(無理だろ)
俺はそう思った。理由は簡単、直助は小学生の頃からハンドボールをしているからだ。直助の名前は学校中で聞く、理由はだだ単にかっこいいからじゃなくてその明るさからもくるのだろうと思う。
そんな事を考えていると奥から音が聞こえきた。気になり部長に聞いてみると
『剣道部と柔道部じゃないかな』
と答えてくれた。
(ふ~ん、大紀がしている柔道かぁ一度みてみるか)
そんな軽い気持ちで部長に礼を言った後、奥へと進んで行った。
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