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「もしも~し」
まゆみが声をかけてきた。
「知り合い?」
あかりが、袖をひっぱる。
時間の止まる私と、相手の男。
一瞬の店内の沈黙
「ひっさしぶりじゃん!」
ハモった(笑)
「なんであんたここにいんの?」
「おまえこそ。おれは、接待されてるの。おまえは?」
接待する方…。
「えっとぉ…接待する方かな(笑)」
「マジで?」
「うん。」
孝平は、にまぁと笑った。
やな予感…
「ゆみちゃん、お知り合い?」
後ろから声がした。
やべ、忘れてた。
「あの、昔馴染みです」
「そうでしたか、私がよく行くゴルフクラブのウエイトレスさんで、今日の話し相手になればと思いまして…」
「ゆみは、ウエイトレスしてるんだ?」
「うん。かわいいでしょ?(笑)」
孝平は、くるりと振り返り席にもどった。
無視ですかぁ?
「ビル、建てましょう。建築設計はあなたにおまかせします。」
「は?」
「いやですか?」
「とんでもない!ありがとうございます。」
いきなりの展開についていけないのは、私と、まゆみと、あかりだった。
あと、寿司屋の店員さん(笑)
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