世界崩壊

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彰は今日を待ちわびていた。今日は……クリスマス!しかも休日なだけあって、彰は友達と遊びたおす………はずだった。 こんなことが起こるまでは。 今日の朝、ニュースを見た彰は驚愕した。 『なんだこれ?』 テレビの画面には、全世界で次々に爆発が起こる映像が映し出されていた。 『ぐぁーーー!』 『いやーーーー!』 『きゃーーー!』 無惨な悲鳴と共に、体がバラバラに飛び散る映像や、血が吹き上がる映像が流れた。 しかも、爆発原因は………プレゼントのような箱。そう、サンタによる事件ではないかと放送されていた。 『そんな、サンタがこんなことを?』 被害は次々と広がっていた。 そして遂に、世界崩壊の危機にまで陥っていた。 その時、窓の方から物音がした。 『何だ?』 彰が近づくと、そこにはプレゼント用に包装されている箱があった。その意味をすぐさま理解した彰は 『やべぇ!』 慌てて箱を思い切り投げ捨てた。 空高く上がった箱は 『バーンッ!』 と大きな音を出して爆発した。 (危なかった!) そう思ったその時、上空に黒い何かが見えた。 『なんだ、あれ?』 よく見ると、それは服が黒いサンタだった。サンタは 『良い具合だ。』 と呟いた。と、そこへ 『おい、あんた!サンタのくせになにやってんだ!』 彰が叫んだ。サンタは 『なんだ?何か文句があるのか?』 とコチラに気づいたようだった。 『あんた、サンタだろ?皆に幸せを与えるんだろう?』 彰が聞くと、サンタは 『またあいつの話か。どいつもこいつも……おい、お前にとっておきのことを教えてやるよ!お前らの言うサンタはな、死んだよ!!』 その言葉に彰の体は凍りついたように固まった。
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