プロローグ

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「彩華、セルジュの遊び相手になってあげて下さいね。」 そう言ってプラチナブロンドの髪を持つ美しい女性は微笑んだ。 「あの子のあんなに楽しそうな顔を見たのは初めてなの。余程あなたの事が気に入ったのね。」 彩華と呼ばれた漆黒の髪の少女は多少緊張した顔で頷いた。 ここは自分の故郷から遠く離れた異国の地。 彼女は今日より、この城の使用人となるのだ。 「よろしくおねがいします。」
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