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迎えた今日という運命(?)の日。
まるで戦場へ赴くかのように体が重い。
結局、一晩中話の切りだし方やら台詞やらを考えていたけど、あまりいい案は浮かばなかった。
あ、私寝不足です。
とにかく二人になった時、和やかな雰囲気(まあいつも和やかだけど)の時がチャンスだと無理矢理決めつける。
絶対うまくいかないと思うけど!と何度も頭で繰り返しながら…
そんな感じで現在は中庭をお散歩中。
「あの、王子…」
「ん?何?」
このやりとり…本日、一体何回目になるかわからない。
でも王子は私が言い出すまで急かさずにいてくれている。
優しいなぁ…
はぁ、この二言しか言えていない自分が情けない…
徐々に心臓がドキドキしてきて、すごく苦しい。
「あの…お話が…あるのですが…」
途切れ途切れだけど、なんとか次の言葉が出た。
……何でこんなに頑張ってるんだろう。
王子に結婚をすすめる。
心から…私はすすめられるだろうか。
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