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小鳥の囀りが聞こえる。
朝日が部屋の中を照らしやわらかな風がレースのカーテンを揺らす。
ここはルシェという国。
私、彩華(アヤカ)は8年前からこの国のお城で使用人として住み込みで働いている。
8年前に父さんの仕事で一緒にこの国へ来た時に王子と出会い、王子とも知らずに二人で遊んでいた。
そしてどうゆうわけか私は一人、この城で使用人…もとい王子の遊び相手として居座る事になった。
王子のお父様であるジオン陛下とお母様のイシュリナ様はとっても優しくて、恐れ多い事だけど私にとっても家族のように大切。
本当の家族に会えないのは寂しくて、時々泣いたりもしたけど…。
でも後悔はしていない。
家族とは手紙のやり取りをしていて、写真もたくさん送られてくる。
それにこっちでも友達は出来たし、苦労や悩みもあるけど楽しくやっていたりするのだ。
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