別れ

23/30
前へ
/232ページ
次へ
「パパにもうあえない…」   声をあげて泣く事はなかったが、大粒でたくさんの涙は、赤く冷たい頬を伝い洋服の胸元へポタポタと落ちた。   辺りは薄暗く、太陽の暖かさなどは既になく、冷たい風がぼくたちの間をすり抜けた。   きっとこの情景は彼女の心の中と同じなんだろう…  
/232ページ

最初のコメントを投稿しよう!

35人が本棚に入れています
本棚に追加