変化

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合格発表の日。 私は母と見に行った。 どうせ受からないと思っていたので、友達とは行きたくなかった。 発表も母が一人で見に行った。 車で待っていると、母が小走りで戻ってきて、私を車から降ろし掲示板の所へ連れて行った。 合格していたのだ。 裕二の番号もある。 あとは寛子だ。 しかし、寛子の番号はなかった…。 寛子はもう見たのだろうか?? 私は自分が落ちると思っていたので寛子が落ちた事がショックだった。 すぐ後に制服の採寸があったのだが、全然嬉しくなく、ずっと下を向いていた。 おめでとうございますと言われる度に腹が立った。 私より勉強してた寛子がどうして… 分からなかった。 親友の寛子が落ちて私が受かった。 なんとも言えない感情が沸き起こり、たちまち母に当たった。 私の合格を一番に喜んでくれた母に『行きたくない!!』と怒鳴り、母を泣かせた。 初めて見た母の涙。 親友を無くした事と母の涙で私はひどく混乱した。 その時届いた1通のメール。 寛子からだった。 おめでとうの言葉とずっと親友だからの文字。 涙が溢れて仕方なかった。 私はがんばって寛子の分も山高を楽しむ決意をした。
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