Last Summer Memories~ずっと君と…~

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 夏休み入って間もなく、俺は交通事故にあって長期入院をしなければならなかった。せっかくの夏休みも、あの事故のせいでつまらない物になってしまっていた。「ったく、交通事故なんて…本当に災難だよな。」「杉本君。熱、計った?」いつも通り、看護婦さんの橋本さんが俺の所に来て、退屈しのぎに話相手になってくれていた。「橋本さん、一体いつになったら退院出来んすか?」「さぁ、私にはちょっと分からないな。そうだ良いこと教えてあげようか?」「何ですか?良いことって。」入院してからというものの、橋本さんとの会話が入院生活の中の楽しみの一つとなっていた。「今度ね、一人部屋から移動して来る女の子がいるんだけどね、その女の子がこの部屋に来るのよ。」「そうなんですか。でも、また何でこの部屋に?」「何となくよ」橋本さんは、微妙にボケた事を言う人だった。
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