第1話~湯煙殺人事件~

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前回のあらすじ…南極に旅立つことを決意した第十二空撃機動中隊は、一旦ペルーに船を停泊させる。極寒の地を目指す旅が…俺にしては珍しくまともな恋の物語が始まろうとしている… …4月。入学式も終わり、なんかオリエンテーション合宿とかいう学校ではこんな生活を送るとか、友達をつくるためっつーかなり面倒なイベントがすぐそこまで迫っていた。学校での生活なんて学校行ってりゃあ慣れるし友達もできるやつにゃあかってにできるやろうに、なぜわざわざ春に雪の残る地で2泊3日せにゃならんのだ! 入学してから最初の方は塾が同じで、学校で同じクラスになった乳拓(登場人物のほぼすべてはあだ名で名前をだします)と行動を共にする。乳拓の知り合いが同じくらすにいてソイツも行動を共にするが、俺はソイツが嫌いやった。名は…う~ん…何でもええねんけどな…便所にしとこか。で、まぁクラス内では俺、乳拓、便所の3人で入学して最初の方は行動を共にする。オリエンテーション合宿が始まるすこし前の日に便所が「合宿のときに俺ら3人、彼女つくろうぜ!」とわけのわからんことを言うではないか。乳拓と便所は誰に告るかすぐに決まった。俺は好きでもないやつに告白して付き合うのはイヤやったから決まらんかった。なかなか相手を決めない俺を見兼ねて2人が勝手に相手を選ぶ。俺は拒否したのだがジャンケンという漢の勝負に負け結局俺も告白することに… 数日後に乳拓は狙いを定めた娘の的を射ぬくことになる。まだオリエンテーション合宿始まってへんやん!乳拓が付き合うことになった相手は河鮎というやつ。それからは毎日2人は一緒に学校来るようになったのさ。 そんなこんなでオリエンテーション合宿が始まる。移動中は誰と喋ることもなく寝ていた。誰と喋っても流行の話ばかりで話が合わん。誰一人としてHelloweenすら知る者はいない。未だ雪の残る山の中…火曜サスペンス・合宿湯ケムリ殺人事件でも起こるんじゃねぇかと想像しながら一日が終わる。次の日の自由時間の夜、遂に告白する時がきた。俺は気の進まないまま決められた相手の待つ場所へ移動する。ってかコレじゃあ親が勝手に決めたお見合いみたいやんけ!俺はフラれるように適当に告白しておいた。返事はまた後日するらしい。これで俺のやるべきことは終わった。 便所は結局最後まで告白することなくオリエンテーション合宿は終わる。あの便所、ヘタレやねん。  
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