最初で最後の嘘

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私の父親の口癖は「俺が嘘を付いた事があったか⁉⁉」だった。 その口癖の通り、父親は絶対嘘を付かなくて、約束を守れない時も必ず事前に謝りを入れてくれた。 仕事熱心で、周りから慕われていて、休日には家族サービスもちゃんとしてくれる。 僕はそんな父が大好きであり尊敬もしていた。 ある日僕が五年生の頃、いつもの様に朝父と家を出ようとした時父が突然倒れた。 僕が大声で父の名前を叫ぶとすぐに父は立ち上がり 父「寝不足かな~父さんドジだな~あっはっはっは~」 と笑いながら言った。 確かに最近父は働きすぎだ…倒れるのも無理ない…。 僕は父が心配だったが、すぐにいつもの元気そうな父に戻ったので大丈夫かと思い学校に行った。。 学校が終わり家に帰ると知らない人達が母親と話していた。 どうやら会社の上司らしい。 なにを話してるのかは聞こえなかった。 その人達が帰ると母は父の部屋へと僕を連れて行った。 部屋に入ると父がベットで寝ていた。 いつもはもっと遅く帰ってくるはずの父が……
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