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今から50年ほど前…
青森県八甲田山系の裾野に小さな村・杉沢村があった
ある日、この村に住む1人の男が突然発狂
住人全員を手斧で殺害後、男は自ら命を絶ったため村には誰もいなくなった
この事件によって村と成立しなくなった杉沢村は、事件を覆い隠そうとする自治体によって密かにその存在を抹消された
地図の上から名前を消され、青森県の公式記録の中からも消された
廃墟と化した杉沢村に近付く者はなく、50年の歳月が静かに流れた
だが、いかに青森県がその事実を隠そうとしても人々の記憶は消せるものではない
杉沢村の事件は老人たちによって語り伝えられた
一説によると作家の横溝正史はこの事件を伝え聞き、それをモデルに八墓村を執筆したといわれる
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