宵闇の詩

春が来れば

　
春が来ればあなたは旅立つ

あなたの門出を
素直に祝えない私を許して

あなたを不安がらせないように
精一杯笑って
見送れればいいけれど

泣き虫な私はきっと
ぽろぽろと涙を
溢してしまうだろう

別れが来ることは
分かっているのに
優しいあなたを
困らせてしまったらごめんね

春が来ればあなたは旅立つ

だからせめてこの冬だけは
あなたの側にいさせて