学校の朝

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キーンコーンカーンコーン‥ 遂に実技の授業が始まった。 菊地『え~、これから実技の授業を始める。ちなみにまず居ないと思うが、魔道具を忘れた者は居るか?』 そう菊地が言ったあと、スッと一人だけ手を挙げた者が居た。 菊地『また加藤お前だけかーっ!!』 どうやら魔道具を忘れたのは真一だけらしい。 真一は勇気を出して、挙げた手をプルプル震わせながら、 真一『今日だけは勘弁してください!』 と大きな声で訴えた。 それを見ていた他の生徒達はゲラゲラと笑っている。 菊地はそんな中、不機嫌な顔をしながら真一に近付いていき、 菊地『いいだろう。今回はその潔よさに免じてあまり説教はしない。その変わり、罰として今日は素手で実技の授業を受けろ!』 真一はその言葉を聞いた瞬間、パッと明るくなり、 真一『ありがとうございます~!』 と、わざとらしく泣きそうな顔をして言った。 菊地『早速だが、今から言う者同士で試合をしてもらう。』 次々と菊地が名前を呼んでいく。 『加藤と皆川』 これを聞いた時、加藤は今日1番嫌な顔をした。 ちなみに結衣は実技で学年一強いでも有名なのである。 結衣『あんたが相手じゃ、得意技使わなくても勝てそうね。魔道具もないし。』 真一『お、お手柔らかにお願いします‥。』
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