5人が本棚に入れています
本棚に追加
キーンコーンカーンコーン‥
遂に実技の授業が始まった。
菊地『え~、これから実技の授業を始める。ちなみにまず居ないと思うが、魔道具を忘れた者は居るか?』
そう菊地が言ったあと、スッと一人だけ手を挙げた者が居た。
菊地『また加藤お前だけかーっ!!』
どうやら魔道具を忘れたのは真一だけらしい。
真一は勇気を出して、挙げた手をプルプル震わせながら、
真一『今日だけは勘弁してください!』
と大きな声で訴えた。
それを見ていた他の生徒達はゲラゲラと笑っている。
菊地はそんな中、不機嫌な顔をしながら真一に近付いていき、
菊地『いいだろう。今回はその潔よさに免じてあまり説教はしない。その変わり、罰として今日は素手で実技の授業を受けろ!』
真一はその言葉を聞いた瞬間、パッと明るくなり、
真一『ありがとうございます~!』
と、わざとらしく泣きそうな顔をして言った。
菊地『早速だが、今から言う者同士で試合をしてもらう。』
次々と菊地が名前を呼んでいく。
『加藤と皆川』
これを聞いた時、加藤は今日1番嫌な顔をした。
ちなみに結衣は実技で学年一強いでも有名なのである。
結衣『あんたが相手じゃ、得意技使わなくても勝てそうね。魔道具もないし。』
真一『お、お手柔らかにお願いします‥。』
最初のコメントを投稿しよう!