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菊地『それでは試合を始めろー。』
菊地はそう言った後、ピィーと笛を吹いた。
結衣『ていやっ!』
掛け声と共に結衣の鋭い突きが迫ってきた。
真一はそれを紙一重で避ける。
だが、結衣はそれを読んでいたのかすぐに攻撃を切り替えて真一の胸に切り込んできた。
スパッ‥
真一の服が切れて、前が全開になった。
真一『うおいっ!いきなり服切るなよ~♪』
真一は緊張感のない感じで結衣に言った。
結衣『私はいつだって本気でやらなきゃ気が済まないの!たとえ相手が魔道具を持ってなくてもね!!』
結衣はそう言って、華麗な舞をしながら一気に畳み込んできた。
真一『へぇ~そうですか♪‥‥‥!!』
真一は一瞬ニヤけた顔が変わったかと思うと、結衣の攻撃が全て終わった時には結衣の背後に立っていた。
結衣(えっ!?いつの間に背後を捕られたの?てか、今の顔いつもの真一じゃなかった‥)
結衣は慌ててすぐ後ろを向くと、真一は目の前で倒れていた。
菊地『勝負あり!勝者、皆川結衣!!』
菊地がピィーと笛を吹きながら、試合を終わらせた。
その後、結衣が真一に近付くと確かに真一は気絶してるようだった。
結衣(おかしい‥。私の攻撃は全て受け流されたはず‥。いや、真一があんな動きができる訳ないか。)
どうやら周りの者から見ても、結衣の華麗な舞を受けて真一が負けたように見えたらしく、みんな結衣が圧勝したようにしか思えなかった。
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