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ピンポーンッ
インターホンがなり、アサミが玄関に向かう。
「はぁ~い」
ガチャ
「あっ!結恵、おはよう」
「…おはよう」
挨拶をする結恵の顔は、笑顔ではあったが少し暗かった。
その様子に気づいたアサミは、結恵に尋ねた。
「どしたん?」
「え?えっ??なにが?何もないよ。…あ!!アサミ大丈夫?体調は?」
「??…うん、もうそんなにしんどくないし、大丈夫。ありがとう」
「よかった。…昨日は…三神君と……」
「え?」
「えっ…あ…あの三神君は?もう準備できてる?」
「あっ、タケ?タケねぇ~…一人でテンパってる」
「え?」
「アハハッ、バカゃからねぇ!あっ、タケ呼んで来るから、ちょっと待ってて!!」
状況を飲み込めず、結恵はポカンとその場に立ち尽くした。
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