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俺はとても複雑だった。
(7年かぁ~長ぇ~なぁ)
『なぁ、ナオヤ。橘ってまだ元彼の事好きよなぁ?』
「ん~まぁ、別れたばっかやしなぁ。付き合いも長いから、別れてすぐじゃ嫌いにはなれへんやろな」
『やんなぁ…。橘と元彼ってそんな仲良かったん?』
「おぅ、めっちゃな!ゃから、結恵から別れたって聞いた時は、ありえんと思った」
『…そうか。めっちゃか…』
「そぅそぅ!!しかも、結恵がってより彼氏のが結恵にゾッコンやったのに、まさかやな」
『…』
「高校ん時、学校違うのに、彼氏がよく迎えに来ててな、あれはかなり結恵に惚れてたね。結恵も嬉しいそぅで、まぢラブラブやったな」
『…[★]』
「それに記念日は、絶対一緒に過ごすねんって嬉しそうに言ってたしよ」
『…[★][★]』
「あと…」
『もぅええって[★][★]!!どんだけ俺を凹ますねん!』
「あ…へこんでた?まっ、前の事なんて関係ないやん。タケなら結恵のこと変えれるゃろ。あいつの事幸せにしたって」
『うわっ!!お前それ適当に言ってへん?』
「は?俺は本気やでな!!結恵が…大切なダチが傷ついてるのに何もできねぇの辛いねんでな。けど、お前なら何とかしてくれると思って頼んでんねん!」
『…ナオヤ…お前橘ん事好きなん?』
「はぁ?!何でゃねん。結恵は友達ゃ!俺は結恵とお前がくっついてくれたら嬉しいねん。俺にとってお前も大切なダチやしな」
『げっ!!恥っず!!お前ようそんな事、恥ずかしげもなく言えんのな』
「は?そうか?アハハ。てか、俺にもちゃんと好きな奴ぉるしな」
『…』
「ん?なに?」
『はぁぁぁあ?!そんなの聞いてねぇ!!』
「ハハッ。また今度ゆっくり話す」
『それいつやねん!!てか、誰ゃねん!?今言え!!』
ナオヤに好きな奴いるなんて初耳だった。
いつも一緒にいるがナオヤからそんな話しされた事がなかった。
何度もナオヤに誰かを聞くが、結局教えてくれず、しぶしぶ俺の方が折れ、話しは終わった。
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