元彼氏

3/3

29人が本棚に入れています
本棚に追加
/121ページ
俺はとても複雑だった。 (7年かぁ~長ぇ~なぁ) 『なぁ、ナオヤ。橘ってまだ元彼の事好きよなぁ?』 「ん~まぁ、別れたばっかやしなぁ。付き合いも長いから、別れてすぐじゃ嫌いにはなれへんやろな」 『やんなぁ…。橘と元彼ってそんな仲良かったん?』 「おぅ、めっちゃな!ゃから、結恵から別れたって聞いた時は、ありえんと思った」 『…そうか。めっちゃか…』 「そぅそぅ!!しかも、結恵がってより彼氏のが結恵にゾッコンやったのに、まさかやな」 『…』 「高校ん時、学校違うのに、彼氏がよく迎えに来ててな、あれはかなり結恵に惚れてたね。結恵も嬉しいそぅで、まぢラブラブやったな」 『…[★]』 「それに記念日は、絶対一緒に過ごすねんって嬉しそうに言ってたしよ」 『…[★][★]』 「あと…」 『もぅええって[★][★]!!どんだけ俺を凹ますねん!』 「あ…へこんでた?まっ、前の事なんて関係ないやん。タケなら結恵のこと変えれるゃろ。あいつの事幸せにしたって」 『うわっ!!お前それ適当に言ってへん?』 「は?俺は本気やでな!!結恵が…大切なダチが傷ついてるのに何もできねぇの辛いねんでな。けど、お前なら何とかしてくれると思って頼んでんねん!」 『…ナオヤ…お前橘ん事好きなん?』 「はぁ?!何でゃねん。結恵は友達ゃ!俺は結恵とお前がくっついてくれたら嬉しいねん。俺にとってお前も大切なダチやしな」 『げっ!!恥っず!!お前ようそんな事、恥ずかしげもなく言えんのな』 「は?そうか?アハハ。てか、俺にもちゃんと好きな奴ぉるしな」 『…』 「ん?なに?」 『はぁぁぁあ?!そんなの聞いてねぇ!!』 「ハハッ。また今度ゆっくり話す」 『それいつやねん!!てか、誰ゃねん!?今言え!!』 ナオヤに好きな奴いるなんて初耳だった。 いつも一緒にいるがナオヤからそんな話しされた事がなかった。 何度もナオヤに誰かを聞くが、結局教えてくれず、しぶしぶ俺の方が折れ、話しは終わった。  
/121ページ

最初のコメントを投稿しよう!

29人が本棚に入れています
本棚に追加