ライバル

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  『…』 ポカッ 『痛てぇ!!』 俺は頭を殴られた。 「タケ~しっかりしろょ!!」 殴った犯人はナオヤだった。 『はぁ?俺、普通ゃし』 俺は殴られた場所をおさえながらナオヤに言った。 「嘘つけぇ!!ずっとぼーっとしとったゃん。…まっええゃ。今日結恵と遊ぶんゃから、この機会に結恵と仲良くなれゃ」 『え…あぁ』 俺はナオヤに言われたょぅに、この機会を使って結恵に近づこうと思った。 俺とナオヤが喋っていると、後ろからヤスが割って入ってきた。 「お前ら、橘と遊ぶん?」 「あぁ」 「俺も入れてくれゃ?」 とヤスが言い出した。 俺とナオヤは顔を見合わせた。 「どぅする、タケ?」 とナオヤは俺に聞いてきた。 ここで来るなと言うのも何だかおかしな気がしたので 『ぃいんちゃぅ?向こうも何人か呼んで来るゃろし』 「そゃな。タケがそぉいうんゃったら。やとょ、ヤス!」 「ヨッシャ!!」 ヤスは喜んだ。 「てか、ヤスって結恵と喋るん?」 とナオヤがヤスに聞いた。 「いや、そこまで喋ったコトなぃんゃケド、橘って可愛くねぇ?」 『なっ!!??』 俺はヤスの言葉に驚き、つい声が大きくなった。 「そこ私語やめなさい」 今は授業中だった。 俺がつい出してしまった声に気付かれ注意を受けた。 「タケ、声でけぇよ」 とヤスは笑った。
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