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アサミ… アサミは俺の幼なじみ。 親同士が親友という事で、産まれた時カラずっと一緒だった。 しかも幼稚園から今までずっと同じ学校。 うんざりするが、ある意味、奇跡的だとも感じる。 『アサミも来んのかょ』 「ぅん。来るって言うてたんゃケド…まだ来んねん。何回も連絡してるんゃけど、繋がらんくて」 と、結恵は心配そうに言った。 「繋がらんってどういう事?」 ナオヤが真剣な顔をして結恵に尋ねる。 「アサミ、大学行事の実行委員やってるんゃけど、もうすぐクリスマス祭ゃん?その事で集まりがあるから、おくれるって言うてて…。何回か携帯に電話しても出ないし、メールしても返ってこないしで、連絡とれてないねん」 『大丈夫ゃろ。アサミやし』 「大丈夫って、そんな保障あんのかょ!!アサミちゃん女の子ゃぞ!暗くなってんのに、何かあったらどうすんねん!!」 アサミのコトで熱くなるナオヤに対して俺は言った。 『大丈夫やって。あの暴力バカ女が襲われる訳ないない✋あっ!でもあいつドジやから、どっかの溝にはまって動けないでぉるんかもな。アハハ」 ドカッ 『いってぇぇえ!!!』  
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