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  フワッ (アサミが浮いた…。じゃなくてナオヤ??) ナオヤがアサミを姫抱っこしていた。 「え??なに?ナオ君??やめてょ!!」 「ちょっと黙って」 ナオヤは少し怒っていた。 アサミを黙らせるとそのまま椅子に座らせた。 そして店員に頼み、店にあった消毒液とバンソーコを借り、処置した。 (ナオヤ?なんでアサミに対してあんな…???) 『…はッ!!!』 (ま…まさか…ナオヤの好きな奴ってアサミ??…そんな訳なぃょな…でも…) 「はい、出来た」 「ありがとぉ、ナオ君」 「ぇえょ。今度からは気をつけゃ」 ナオヤはいつもの顔に戻り、ニコッとアサミに笑った。 俺はナオヤの腕を掴み、引っ張った。 「どこ行くんょ、タケ!」 『トイレゃ。ぃちいち聞くなよ、変態ドジ女!』 「黙れぇぇ!!バカタケ~!!」 と叫ぶアサミの言葉を無視して、俺はナオヤをトイレまで連れ出した。  
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