幼なじみ

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  俺達はカラオケ店に着き、部屋に入った。 「さぁ、何歌う?やっぱ初めは盛り上がる曲からゃんな」 と、リモコンを持ちヤスは曲を入れていった。 そして曲が流れだす。 「タケ、歌うぞ!!マイク、マイク!!」 と、俺はヤスに腕を引っ張られ無理矢理マイクを握らされた。 後にも引けず、俺はヤスと一緒に一発目から歌う事になった。 何曲か歌い、俺は席についた。 ヤスはマイクを持ちまだ歌い続けている。 アサミとナオヤは楽しそうに二人で喋っていた。 俺は結恵の隣に座った。 「三神君って歌上手いね!!」 と、結恵は俺に喋りかけてきた。 『そんな事ねぇょ。てか、橘全然歌ってなぃゃん。って、ヤスがマイクとリモコン持ってるからかぁ~悪りぃな💦』 「全然ぇえょ。私、歌そんな得意ちゃぅし笑」 『え?そんな事ないゃろ。俺、橘の声好きやし、歌も上手いやん』 「え?!」 『俺、橘が歌ってるの聞いた事あるで。曲もオリジナルっぽくて、すげぇ良かったし』 俺は結恵の歌声を聞いた事があった。 しかし、いつ聞いたのか思い出せないでいた。 ふと、結恵の顔を見ると赤くなっていた。 『え?顔赤いで?調子悪いん?』 と、俺は結恵の額に手をあてた。 「大丈夫ゃよ。ちょっとビックリしただけ笑」 『そぉなん?』 「うん」 と、笑う結恵。 俺達はまた違う話しをしだした。 この俺達の様子をアサミは見ていた。 「アサミちゃん、どしたん?」 「ぅうん、何でもない。ナオ君、一緒に歌おっか?」 「おぅ、ええで」  
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