幼なじみ

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  その頃… 「今日楽しかったなぁ!!結恵と話せて良かった。また一緒に遊ぼうな」 「ぅん、私も。ありがとね、ヤス君。また遊ぼぉね」 「おぅ、絶対な!!んぢゃ、また明日な!ナオヤ、結恵を頼んだぁ~手出すなょ笑」 「アホ!!気つけて帰れよ」 手を振り、ヤスは電車に乗り、帰っていった。 結恵とナオヤは、結恵の家に向かい歩き出した。 「いつもゴメン。送ってくれてありがとぉ」 「おぅ、全然ぇえで」 「…」 「…」 沈黙が続く中、結恵がナオヤに話しかけた。 「…アサミ大丈夫かな?」 「あぁ…タケが付いてるから大丈夫やろ」 「…」 「…」 「どしたん、ナオヤ??なんか辛そうやで?」 「え?…いや…」 「ん??どしたん?」 ナオヤは少し黙った後、話し始めた。 「…俺さ、アサミちゃんの傍におったのに、体調悪いの気付かんかった。でも、タケは…結恵と喋っとったのにアサミちゃんの異変に気付いてた…。…俺情けねぇな…ハハ」 結恵は少し困った顔をしたが、ふぅと一息つきナオヤに言った。 「…三神君とアサミの関係ってなんか特別じゃなぃ?ずっと一緒におるし、幼なじみって言うのもあるんやろうけど壁がないって言うか…お互いの事わかりあってるような…。一緒にいる時間が長いとチョットの事でもすぐ気付くんやょ。やから、ナオヤがへこむ事ないやん?」 「…」 「…ナオヤ?」 「…プッ。結恵それって慰めてんの?それとももっとへこませてんの?笑」 「え💦そんなつもりじゃないけど…。あれ??落ち込ませた??」 心配そうに結恵はナオヤを見つめた。 「アハハ、結恵って天然やなぁ。ありがとな!」 と、結恵の頭にポンと手を置いた。 「??…ぅん」 結恵はよくわからなかったが、笑顔で答えた。 「…幼なじみ…か。俺もタケと同じぐらぃの時間を過ごしてきたかったな」 と、ナオヤはボソッと言った。 「ん?」 「何でもない。さみぃな。コンビニ寄って暖かいもん買って帰るか?」 「やったぁ!!もちナオヤのおごり?笑」 「おぅ、しゃーなしな」 「しゃーなしって何よぉ!」 「アハハハハッ」 と、二人はまた喋りながら帰って行った。  
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