幼なじみ

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俺はアサミの家に着き、アサミをベッドに寝かせた。 それから薬を探し、お粥を作った。 俺がゴソゴソしているとアサミが目を覚ました。 「…タケ?…」 『ぉお!起きたか?大丈夫か?』 「頭が痛いし、ぼぉーっとする」 『アホやな、無理するからや!!これで計って。計り終わったら、このお粥食べて薬飲め』 俺は体温計を渡し、出来立てのお粥を小皿に入れた。 「え?タケが作ったん?」 『おぅ。お前遅く来たからあんま食べてないやろ?』 「ありがとぉ。タケ優しぃやん?笑」 『アホ!俺はいつも優しぃわ。体温計なってんで。貸して。んで、これ食べとけ』 「ぅん」 アサミはお粥を食べ始めた。 (39度かぁ。高いな) 「おいしぃ」 『当たり前や』 「アハハ。あっ!!タケ、何で私が熱あるってわかったん?」 『いつも変なお前が、今日はさらに行動が変やったから』 「は!?いつも変ちゃぅわ!て言うか、みんなの前であんな熱の計り方…」 『あ?いつもの事やんけ』 「誰にでもあんな事するんや」 『アホ!!お前にしかせんわ、恥ずかしぃ』 「…そっかぁ」 『はぁ?何笑っとん?熱で頭やられたか?はよ食べて薬のんで寝ろ』 「うん」 そういうと、アサミは嬉しそうにまたお粥を食べた。  
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