幼なじみ

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  ガサッ 「な…」 『え…っ、…ナオヤ?』 俺はアサミを腕に抱いたまま状態を起こし、ナオヤの方を見た。 「お前がまだ家帰ってきてなかったから…こっち寄ってみて…。なんか大きな音したからあがってもたけど…。…それ…どぅゆうこと?」 『いや、ちがっ…これは…』 「…俺、今日は帰るわ…。さし入れ…置いてくから」 『ぉい、ナオヤ…!!』 ナオヤは俺の声を無視し、帰って行った。 『あぁぁぁぁ~もぉぉお~!!』 と、俺はうだった。 アサミを見ると泣き疲れたのか眠っている。 はぁ~と俺はため息をつき、アサミをベッドに寝かせた。 (はぁ~~、ナオヤのあの態度…絶対誤解して帰ったんゃろな…。今日はアサミも変やったし。今日俺、絶対厄日やぁ…) と、考えながらナオヤが持ってきた差し入れを見た。 袋の中にはプリンやゼリー、飲料水などアサミの好きな種類のものが多く入っていた。 また、俺が好きでいつも飲んでいる飲料水まで入っていた。 (…ナオヤ、あいつ…。よくわかってんやん。…明日ちゃんと話しなな) 俺はナオヤにもらった物を冷蔵庫にしまい、ベッドの隣に横になった。  
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