親友

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教室を出た俺は、辺りを見回した。 ナオヤの姿は見当たらなかった。 とりあえず、ナオヤが行きそうな場所から捜そうと思い歩き出した。 ドンッ 「痛っ💦」 勢いよく走ってきた女が、俺に突っ込んできた。 「ゴメンなさい、慌てて💦…って、三神君?」 その女は結恵だった。 『お前、ちゃんと前見んと危ないで』 「ゴメン💦今日バタバタしてて遅刻しよったから焦ってもて…。三神君どっか行くん?もうすぐ授業始まるで」 『おぉ。ちょっとナオヤに話あってな。1限サボるわ』 「え?ナオヤ?…ナオヤが授業受けてへんの?」 『う~ん…そやねん。まぁ、ちょっとあってな。とりあえず捜しに行くから』 「うん」 俺は結恵と別れて、ナオヤを捜しに出た。 図書館… 食堂… たまり場… パソコン室… ゼミ室… 何処にもいない。 (アイツ何処おんねん?!!!全然おらんやんけ) 「三神くん!!!」 俺を呼ぶ声が後ろから聞こえた。 俺は声のする方を振り返った。
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