親友

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  「え~それでは続きまして…新入生代表の言葉」 (あ…アイツや) ザワッ ザワッ ザワッ ザワッ 「わぁ!!派手な子やな。あんな子が新入生代表なんや!すごいなぁ~タケ?」 『うっせぇ、アサミ!!』 「なんよ~~!!」 周りの奴らもアサミ同様、あいつの姿を見てざわついていた。 その中で喋り始めた。 「俺達は…」 そいつが喋り始めた途端、周りは静まりかえった。 そいつは、見た目からは考えられないぐらいの優等生なオーラを出し、喋り続けた。 言葉一つ一つに重さがあり、周りが圧倒されたのだ。 「…新入生代表、緒方直哉」 パチッ パチッパチッ パチッ 何処からともなく拍手が沸き上がった。 「…すごいスピーチ」 と、アサミが漏らした。 『あぁ』 (緒方…直哉か。おもしれぇ奴) 俺とナオヤの出会いはこんな感じだった。 それから同じ学科だと知り、俺からナオヤに話しかけた。 ナオヤは驚いたようだったが嬉しそうに笑った。 それから、俺達は仲良くなった。
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