親友

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沈黙が続く静かな時の中で、俺は口を開いた。 『…ナオヤ、昨日なんやけどな…』 すると、ナオヤは俺の言葉を遮り言った。 「俺さ、アサミちゃん諦めるわ!」 俺はその言葉に驚き、ナオヤを見た。 ナオヤの目は真剣だった。 『はっ?何でやねん!!』 「何となくな」 『…』 「アサミちゃんの事、好きじゃなくなった。やから、俺アサミちゃんはもぉええわ」 俺はナオヤの話を黙って聞いていたが、我慢しきれずナオヤを殴った。 「痛っ!!何すんねん!」 『ぼけ!!何勝手に諦めとんねん!!お前そんな顔してよく諦めたとか言えるな。全然諦めれてないやろが!!無理して嘘つくなや』 「…」 『…昨日、俺とアサミは何もなかった。てか、これからもずっと俺達は幼なじみで、それ以上もそれ以下もねぇ。それを気にして諦めるとか言うてんねやったら、俺はアサミの幼なじみとして、お前みたいな小さい男を彼氏候補として認めねぇ!!』 俺は話しているうちに、だんだん苛立ちが大きくなりナオヤに怒鳴った。 「…そんなんちゃう」 『はぁ?』 「そんなんちゃうんや!!!」 ナオヤは俺に怒鳴った。
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