29人が本棚に入れています
本棚に追加
沈黙が続く静かな時の中で、俺は口を開いた。
『…ナオヤ、昨日なんやけどな…』
すると、ナオヤは俺の言葉を遮り言った。
「俺さ、アサミちゃん諦めるわ!」
俺はその言葉に驚き、ナオヤを見た。
ナオヤの目は真剣だった。
『はっ?何でやねん!!』
「何となくな」
『…』
「アサミちゃんの事、好きじゃなくなった。やから、俺アサミちゃんはもぉええわ」
俺はナオヤの話を黙って聞いていたが、我慢しきれずナオヤを殴った。
「痛っ!!何すんねん!」
『ぼけ!!何勝手に諦めとんねん!!お前そんな顔してよく諦めたとか言えるな。全然諦めれてないやろが!!無理して嘘つくなや』
「…」
『…昨日、俺とアサミは何もなかった。てか、これからもずっと俺達は幼なじみで、それ以上もそれ以下もねぇ。それを気にして諦めるとか言うてんねやったら、俺はアサミの幼なじみとして、お前みたいな小さい男を彼氏候補として認めねぇ!!』
俺は話しているうちに、だんだん苛立ちが大きくなりナオヤに怒鳴った。
「…そんなんちゃう」
『はぁ?』
「そんなんちゃうんや!!!」
ナオヤは俺に怒鳴った。
最初のコメントを投稿しよう!