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『…』
「…」
「タケ?」
俺がナオヤの方へ向こうとした時…
ボコッ
『痛っ!!』
「お返し❤」
と、ナオヤは俺に笑った。
俺はナオヤに殴られ地面に尻をつき倒れたのだ。
殴られた事に驚き、呆然とナオヤを見ていた俺にナオヤは言った。
「タケ!!俺はアサミちゃんが好きや!!諦めよう思っても諦められへん。やから、俺アサミちゃんに好きになってもらえるよう頑張んわ」
そう言ったナオヤの顔はスッキリしていて、瞳はしっかりと前を見ていた。
ナオヤの後ろから漏れる光が、ナオヤを照らし輝いていた。
その姿はまるで前に進み歩き出そうとするナオヤを表すようだった。
俺はナオヤの言葉に
『あぁ』
と、頷いた。
「けど、俺タケの事も好きやから❤これからも親友や」
『はぁ?好きとか言うなゃ、キモぃ。そんなん言わんでも、俺らはずっと親友や』
と、俺はナオヤに笑った。
すると…
「…タケ(T^T)」
ガシッ!!
と、ナオヤが抱き着いてきた。
『げっ!!うぜっ』
俺はくっついてくるナオヤを殴った。
「いてぇ~~~」
と、ナオヤは俺の隣で寝転がった。
そして…
「俺らラブラブやな」
『あほ』
と、ナオヤが冗談を言い、俺がツッコミを入れるというバカな会話を何回かしあい笑いあった。
また元の二人の関係に戻っていった。
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