記憶

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俺達は昼休みが始まるまで屋上にいた。 昼休みになり、俺達はいつも行く食堂に向かった。 ガチャガチャ ガチャッ 食堂は賑わっていた。 「なぁタケ、今日何食う?」 『あ~~~スペシャルにしょかな』 「おっ!今日スペシャル食うん!!んぢゃ、俺もスペシャルにしょっと」 『ナオヤ、お前食べきれるん?いつも食べきれんで、結局半分をヤスにやってんやん』 「半分もやんねぇよ!今日はなんかメチャ食べれそぉやねん。スッキリして、めちゃ腹へったしな」 『あっそ』 通称スペシャルというメニューは、俺達だけのオリジナルメニュー。 食堂のお姉さん達(おばちゃんって言ったらブチギレられる)が、毎日通う俺達の為に作ってくれたのだ。 とりあえず量がハンパじゃない。 味は絶品やけど。 「タケ~~!!ナオヤ~~~!!!」 俺達の名前を叫びながら、ヤスが走ってやってきた。 『ヤス、そんな大声で叫ぶなよ!恥ずぃやろ!!』 「ほんまや!!もうちょっと大人になれや」 「は!?お前ら勝手にどっか行って、授業サボっといてその態度なんやねん!…って、お前らその顔…なんやねん?!」 俺とナオヤの顔は殴りあったせいで、口が切れたり、頬や目のあたりが少し腫れていた。 『あ?何もねぇよ。それより悪かったな、ヤス』  「今日はありがとな、ヤス!!ちなみにこの傷は、俺達の愛の結晶❤笑」 「はぁ??俺だけハミゴかよ!つまんねぇ」 「怒んなって!!今日は昼おごってやるから」 「おっ!!まじ?やりぃ!!」 (単純なやつ) と、俺は内心思いつつ姉様方にスペシャルを頼みに行った。  
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