想い

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ナオヤはアサミの家の前に着き、ドアの前で立ち尽くしていた。 と言うのも、アサミの家に猛なしに来た事がない。 好きな女の家に入り、二人きりになる。 意識したくなくても意識してしまう。 ナオヤは一度深呼吸をし、心を落ち着かせて、チャイムを鳴らした。 ピンポーン …ガチャッ 鍵を開ける音がし、ドアが開いた。 ナオヤはドアが開くのと同時に唾をのんだ。 (ゴクッ) ドアが開き、アサミが顔を出した。 「ナオ君?どしたん?タケと一緒??」 アサミはそう言うと辺りをキョロキョロと見回した。 「…いや、タ…タケはちょっと用事で後から来るって。先にアサミちゃんの家行って、ご飯作ったってって言われたんやけど…」 「…そぅ…なんゃ」 「あ…うん。とりあえずなんか作るから入ってもええ?荷物もあるし…」 「…」 「?」 「あっ!うん。ゴメンゴメン、入って」 (今、間があったよな…) アサミの少し戸惑う様子に気付いたが、ナオヤはとりあえずアサミの家に入り荷物を置いた。  
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