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渚が帰るのをりおは近くの公園で待っていた
「じゃ~ね~!」
渚の声が聞こえる
(渚、お帰り)
「あっ、お姉ちゃんただいま!」
りおは渚をベンチに座らせながら言った
(渚さ…今、恋しちゃってる?)
突然の言葉に渚は驚いた
そして…照れていた
(してるのか~)
「内緒だよ?」
(なんで?)
「ん~、まだ私の片思いかもだし」
(そうなんだ)
「うん」
(同じクラスなの?)
「違うけど、部活が同じ先輩」
(なるほどね~)
「うん」
(渚はその先輩が好きなんだ)
渚は真っ赤になって俯く
「もう…意地悪!」
(でもさ…見かけだけで好きになっちゃダメだよ?)
「うん」
(渚はその人のどこに惹かれたの?)
「あのね、私の友達のお兄ちゃんなの」
(そうなんだ)
「うん」
(仲がいい友達?)
「ん~…微妙かな」
渚は苦笑した
(どうやって仲良くなったの?)
「その友達がいきなり先輩を紹介してくれたんだけど、あまり先輩は部活に来ないからしらなかったんだ」
(へぇ…んで渚はその先輩をみて好きになったんだ)
「毎日、話てるうちになんとなく気になりだした」
うんうんとりおは話を聞いていた
(今度さ、家に連れてきなよ)
「えっ?」
(だって、隠しててもすぐばれると思うよ?それに隠しながら付き合うのは好きじゃないな)
「うん」
(まぁ、急がなくてもいいからさ)
「わかった」
(じゃ、かえろっか)
二人は仲良く手をつなぎながら家に帰る
「お姉ちゃん、まだ言わないでね?」
(わかった)
まさかみんな知ってるなんて言えないもんね…
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