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聖はいつもからかってくる。
女の顔だ。とか名前が女らしい。とか…。
俺は聖には何も言い返せない。
ただ聞いているだけ…。
(聖は俺をどう思ってるんだろ…)
おもいきって聞いてみる事に…。
「こ…こう…きは…俺の事…どう思ってる?」
ドクン…ドクン
「ん?…ただの友達だろ?」
…友達…ただの友達…か。
…ありえない…せめて親友と言ってくれれば…。
「そ…か…。」
苦しい…胸が苦しくなる…。
ドクン…ドクン…
「じ…じゃ~…好きな人…は?」
…!?ヤッヤバ…声に出した!
聞きたくない…聞きたくないのに…!
「いるよ~。同じ2ーDの天野静江ちゃん」
…もう…だめだ…。消えたい…。
春加は聖とわかれ、少し間をおいてから全速力で家へ向かった。
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