第二章

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ようやく6周を走り終わったオレは、佐々木のいる芝生へ崩れるように倒れた。息は乱れ、横っ腹に鋭い痛みを感じる。 オレが目を閉じて仰向けになっていると、顔に何か冷たいものが当たった。 『しばらく休め。休んだら軽くストレッチをするぞ。』   佐々木が氷をオレにくれたみたいだ。 オレは氷を首に回した。夏の気温と激しい運動で上がった体温が一気にクールダウンしていく気がした。   10分ほど休憩した後、オレは佐々木とストレッチをした。なんでも運動の後のストレッチをしっかりすると次の日に疲労が残りにくいとか。   オレ達は20分ほどかけてストレッチをした。そして、スポーツドリンクとバナナを佐々木から渡された。   『これを食べろ。食べたら寝るぞ。』   この早い展開の訓練についていくので精一杯のオレは、何も言わず佐々木の指示に従った。…というより早い展開ではあったがスムーズな展開であったので、意見する必要がなかった。
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