第二章

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『おい、起きろ。昼からの訓練を始める。』   オレは佐々木の声で目を覚ました。どうやら気付かないうちに眠ってしまったらしい。 それにしても、こんなに気持ち良く寝れたのは久しぶりだった。オレは立ち上がって背伸びをした。   佐々木は起きて急に身体を動かすのは良くないと言って、これからする訓練についての説明を始めた。   『午前は基礎体力の向上、午後においては徒手格闘を実施する。』   『としゅ…かくとう?』   始めて聞く言葉である。格闘というフレーズがあるので空手か何かだろう。 佐々木は説明を続けた。   『徒手格闘とは、日本拳法をベースに柔道、空手、柔術を取り入れた自衛隊の格闘技。 お前にはこれを学んでもらう。ある程度使えるようになれば゙術(すべ)"の相性が悪くてもなんとか戦えるはずや。』 正直゙術(すべ)"の事は信じてはいないが、体力だけでは相手を倒すことは出来ない事はわかる。 オレは佐々木の指示に従い、午後の訓練に入った。
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