第三章

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 目の前には優子の髪を掴む男がいる。 あの時の男だ。 男はオレを見てニヤリと笑う。   『刺激を与えてやる…。』     …やめろ。     ガス!!     やめろ…優子から離れろ。     ガス!ガス!     やめろ…やめてくれ。     『裕司…く…ん…』     ガス!!…ガス!!     やめろぉ!!!     佐々木が目の前に現れた。佐々木は冷たい目でオレを見る。   『お前に力が無いだけだろ?お前に力があればこんな事には…』     オレに力?そんなもの無い。オレはただの高校生なんだ…。     『お前は、何がしたいんだ?』     オレがしたい事?それは…     『帰ってよ…帰ってよ!!』     優子!!
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