52人が本棚に入れています
本棚に追加
/150ページ
目の前には優子の髪を掴む男がいる。
あの時の男だ。
男はオレを見てニヤリと笑う。
『刺激を与えてやる…。』
…やめろ。
ガス!!
やめろ…優子から離れろ。
ガス!ガス!
やめろ…やめてくれ。
『裕司…く…ん…』
ガス!!…ガス!!
やめろぉ!!!
佐々木が目の前に現れた。佐々木は冷たい目でオレを見る。
『お前に力が無いだけだろ?お前に力があればこんな事には…』
オレに力?そんなもの無い。オレはただの高校生なんだ…。
『お前は、何がしたいんだ?』
オレがしたい事?それは…
『帰ってよ…帰ってよ!!』
優子!!
最初のコメントを投稿しよう!