第四章

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 常識を破壊する゙術(すべ)"…こんなデタラメなことがこの世界にあるなんて。 しかし、その事よりもオレが考えてしまう事があった。それは…       オレが狙っている敵も゙術(すべ)"を知っているのではないか…という事。   ゙術(すべ)"の素質がある人間を探しているのなら、もうすでに゙術(すべ)"を知ってしまった人間がその組織の中にいてもおかしくはない。   オレは確信を得るために佐々木に質問した。   『佐々木さん、気にはなってたんだけど。オレ達が倒そうとしてる奴らって、ニュースで5年前から続いてる未解決の誘拐・殺人事件と何か関係あるの?』   佐々木は少し感心した様子でオレの質問に答えた。   『ほほう、お前もニュースを見るんだな。 そのとおり、正解や。しかしこれの説明は少々長い。聞く気はあるか?裕司。』   オレはコクリと頷いた。  佐々木は普通に帰ると話しが終わるまえに家に着いてしまうから少しドライブするか?と言って車を右折させた。
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