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食事中に…
俺が高校三年の時の事だった。この日は、衝撃的な日だった。
いつもと変わらず家族団欒で晩ご飯を食べていたあの日…
突然じいちゃんに異変が…
急に食べたものを吐き出した…
ただむせただけだとその時は思っていたが…
次の日…
病院で診察してもらった。
じいちゃんは「何ともないから大丈夫だ」って言ってたけど、何か胸騒ぎがして連れて行った。
診察の結果…
ガンだった。
あと一年しか生きれないって…
嘘だろ。
俺は頭が真っ白になった。
俺は思った。
何でじいちゃんが…
頑固で意地っ張りでウザい時もあったけど、誰よりも優しくて、いつも笑顔で、誰よりも家族の事を思ってくれてたじいちゃんが何で…
ねぇ…神様…
どうして、じいちゃんなの?
冗談なら今すぐ「冗談だよ」って言ってくれよ…
家族そろってあったかいご飯を食べる。
そんな毎日の日常がなくなった。
他愛ない会話、笑顔がたくさんあったあの頃にはもう戻れないのかな。
悲しみだけが残った。
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