第三章≡夢より確かな現実≡

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もうどれくらい歩いただろうか… 老人についていくことかれこれもう30分以上はたっているだろう。 しかもいりくんだ道を行っているので方向音痴の俺は確実に帰りに迷ってしまうであろう。 しばらくした行き止まりのところで老人は足を止めた。 「つきましたよ。 ここから私の家に行けます。」 俺は耳を疑った。 周りを見渡しても民家がない。 そこにはただ塀があるだけ しかもここが家の入り口と言うではないか。 「え?でもここなにもないじゃないですか……」 老人は少し笑った後に 「えぇ、普段は何もありませんがちゃんとした暗号を入れれば道が開けますよ。」 そう言うと老人は目の前にある塀の一部を三回叩いた。
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