第三章≡夢より確かな現実≡

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俺はただ呆然とその非日常な出来事を見ていた。 塀は鈍い音を上げながらゲートのような形に変わっていき、そのさきに見える景色は明らかにこことは違う景色だった。 「さぁ、行きましょう。」 そう言って老人はゲートをくぐっていった。 俺はまだ呆然と立ち尽くしていた。 「…そんなところにいると冷えますよ。さぁ、詳しい事は家で話しますので」 そう言って老人は呆然としている俺の手を引っ張った。
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