1184人が本棚に入れています
本棚に追加
『待ってぇ!!大地!!』
走って彼を追い掛ける私
郁美
「郁美、待ってたら遅刻する!!」
私の事お構いなしに走る彼
大地
私たちの関係は世間でいう
友達以上恋人未満な関係
つまり幼なじみ
『きつい!!大地もぅ・・・一緒に遅刻しようよ』
走りながら10メートル先の彼に言うけど
「やだよ。俺まで巻き込まれたらたまったもんぢゃねぇし」
と更にスピードを上げて走り出し勢いよく角を曲がり姿が見えなくなった
もう無理!!
既にいっぱいいっぱいだった私は歩き出した
大地のばか・・・
置いていくだなんて
とぼとぼと私はさっき大地が走って曲がった道を歩きながら曲がった
「馬鹿だろおまえそんなに歩いてたら確実に間に合わねぇだろ」
え!?
顔を上げればさっきまで走っていた大地の姿
「ホラッ!!走るぞ!!」
と私の手を奪って走り出した
私が好きな所の一つ
急に優しくなるところ
私は大地が好きなの
異性として
最初のコメントを投稿しよう!