動じない男とゾンビ学校

ふらりふらりと

俺は目を疑った。

教室の後ろのドアからなんともグロテスクな人型の生物がフラフラと現れたのだ。

只今現国の授業中。
今更日本語を学ぶ気には中々ならない。
大抵の人がそうだと思う。
それに加え、今教壇で喋っている安田という教師の声は人を夢に誘う効果があるのだ。

恐らく、その安田の能力が発動したのだろう。
とはいえ、あれはグロテスク過ぎる。
俺は夢を見ないよう、より深い眠りにつこうと目を閉じた。